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悪魔についてマンガを描いたり語ったり。書籍を紹介したりします。
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2011 「ハロウィン 4コマ」へ続く(近日公開予定)

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前回は旧約聖書のサタンについて語りました。
旧約聖書とはユダヤ教の正典で紀元前に纏められた書物です。
そして新約聖書がイエスの登場後、キリスト教の正典として綴られていきます。
現在の西暦はイエスの誕生を紀元とし、数えられています。
つまり、イエスが誕生したのは西暦元年、新約聖書が書かれたのは紀元後となります。
(現在の研究では、実際にイエスが生まれたのは数年のブレがあるとも言われています。)

イエスは神の子という事は置いておいて、人の子として生まれたイエスを見てみましょう。
彼は2千年前にユダヤの民として生まれました。

キリスト教はユダヤ教の中から生まれました。

イエス自身がユダヤで生まれ、ユダヤ教の教えの中で育ったからです。
キリスト教も、一つの宗教として確立する前はユダヤ教の一派と考えられていたそうです。

ユダヤ教の中で新しい教えを説くイエスは、一部の信者を除き当時のユダヤの人びとには受け入れられず、やがて磔刑にかかり短い生涯を終えます。

その後、イエスの弟子たちが師の教えを伝え、キリスト教が宗教として成立していきます。そんな経緯を辿っているので、キリスト教ではユダヤ教の正典である旧約聖書も新約聖書と共に正典に含まれるのです。

ユダヤ教はユダヤ人の宗教です。

ユダヤ人とは「母がユダヤ人であるか、ユダヤ教のみを信仰している事」と言う定義があるようです。(時には父がユダヤ人の場合も含めたり、他の宗教に改宗したが元ユダヤ教の人もユダヤ人と呼ぶ事もある。)
ユダヤ人のための宗教なので、ユダヤ人が暮らしやすいための生活の方法が説かれていたり、ユダヤ人こそが神に選ばれ、契約せしめた人々という選民思想などの特徴を持ちます。

他の国の他の民族の人もユダヤ教に入れますが、時代によっては元からユダヤの血筋の人より地位が下がってしまったり、ユダヤの生活の決まりを守らねば成らず、ハードルは高かったようです。

そんな中、キリスト教は万人救済の方向に向かって行きました。

元々イエスはユダヤ人を対象とし、ユダヤ教の一派として活動していたのですが、
ユダヤ教の教えを軟化し、全ての人々に等しく救済があると説く事で、
結果キリスト教はその教えをユダヤの人びと以外にも解き放つことになりました。

どの人種、国の人も信仰しやすい宗教として確立したおかげで、キリスト教徒はユダヤ教徒を上回り、世界に広く伝わって行きます。

その過程で悪魔観にも変化が訪れました。

キリスト教が人種や国を関係なく、全ての人を対象にする事で、今まで最も脅威だった他の民族の神、"ユダヤに置ける偽の神"が悪者である、という説明が成り立ちにくくなっていきます。
ユダヤ教における唯一神は"たくさん居る神々の中の本物の神"、多神教の中の真の神という位置づけで、一神教としては不完全でした。

それがキリスト教では唯一神が世界に存在するただひとりの神、という意味合いが強くなります。となると、偽の神はなにかが神に成り代わっていると考えるしかありません。
また、様々な人種の信者がいるのでどんな人種の人にも共通する「悪」のイメージが必要でした。

そこで眼をつけられたのが、ヨブを誘惑しひどい仕打ちを仕掛けたサタンでした。

彼ならあらゆる苦難を人間に被せてくるし、名前も"敵対する者"、全ての悪を体現する者にふさわしかったのです。
キリスト教はサタンを悪の代表とし、旧約聖書に書かれた偽の神々は悪神ではなく、悪魔が人間を騙そうと神を語った存在として、悪魔サタンの配下に据え置いたのです。

そしてサタンはキリスト教の時代に神に歯向かう敵対勢力として、神の使いから悪魔化して行ったのでした。

キリスト教において、現在まで語られている悪魔像がよりリアルに造型されていくのですが、その話はまた次回に。


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